今日の本
- 作者: 小泉武夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/12/22
- メディア: 文庫
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美味い食い物に関する書物は数あれど、不味い食い物に関する書物は無い。ということで思い立った著者が、自身が遭遇した様々な「まっず〜い」食い物に関する事柄を、どんな食い物が、どのように、どうして不味いのかをこれでもかと書き綴った本。かならずしも変な料理というわけではなく、ラーメンや丼ものといったごく普通のメニューも登場する。
目次をざっと眺めただけでも「観光地のお膳」「不味いカニ」「不味いラーメン」と始まって「病院の食事」「ブロイラー」などが続き、そのうちに「不味い蛇」「不味い虫」などというものも登場する。ちゃんと料理すれば、蛇もけっこう美味いものらしい。ふーん。
それはそうとこの本、「シュールストレミング」とか「ホンオフェ」というお題もあるんだが、これって「もやしもん」の元ネタになってないか? 特に「ホンオフェ」の記述なんて、ほとんどそのまま「もやしもん」のホンオフェ・パーティの描写に化けてる気が。リトマス試験紙が青黒く変わる描写とか。
ちなみに「シュールストレミング」では、「アラバスター」という機械で計測した「臭いの強さ」の数値が挙げられている。ちょいと抜き出してみると、
- 納豆 …… 352
- キビヤック …… 1370
- ホンオフェ …… 2230
- シュールストレミング …… 8070
だそうな。スカウターも壊れそうな戦闘力ですよ、みなさん!!
てか、これも「もやしもん」第1話の臭い比較に使われてるような気がするが、まあいいか。
とりあえずすげぇ面白かった(まだ読み終えてないが)ので、長文紹介。